二次元にどっぷり浸かりにいってくるVR遂行記~PSVRとHTC ViveとOculus Riftを添えて~

二次元沼に浸かりたいがためにVRに手を出していく人のブログ。カスメ関連の話題が多い。あととうとうViveとRiftとPSVRの3機種がそろうことになりました。

主人公=プレイヤーのプレゼンスとヒロインが生きていること~VRカノジョがいまいち萌えられなかったわけ~

まずは、一人暮らしをしている人もしていない人も、隣人が美少女、しかも女子高生というシチュエーションを想像してみてください…。

さらに、その子があなたの部屋で勉強を教えてほしいと、恥じらいながら訪ねてくる…。

 

 

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ソレナンティエ=ロゲ[Sorenantier Roget]
     (1599~1664 フランス)

 

 

もくじ 

・One Room VR化プロジェクトの紹介
・主人公=プレイヤーの図式を保つ
・おまけ 主人公=プレイヤーの図式をかなりがっつりさせた例~新妻LOVELY×CATION VR結婚式~
・VRギャルゲーへの転用とその際の重大な問題
・VRカノジョがいまいち萌えられなかったわけ
・おまけ PRETTY×CATIONのラブリーコールシステムで自我を保つ

 

One Room VR化プロジェクトの紹介

 

男子大学生が一人暮らしを決めると、必ず「隣にちょうど年の近い一人暮らしの女の子とか住んでて、なんだかんだで仲良くなって恋人とかなれたらなあ」とか考えます。

 

まあ「年の近い女の子」というところは人によりけりで、年上好きならOL、年下好きなら……小中学生が一人暮らしはまあないので、女子中学生のいる世帯とかに置き換えられますが、ともかく、そんなことを考えます。断言します。絶対考えてる。

 

今日見つけたのは、そんな一人暮らし隣人女の子仲良し計画を実現するクラウドファンディングです。

 

camp-fire.jp

 

One Roomというのは、昨年放送されたアニメです。オムニバス形式で3人の女の子が登場し、それぞれのシチュエーションでストーリーが展開されます。どの話しにしろ、主人公は一人暮らしとなっております。

 

そのアニメの2期が決定したことにより、制作会社はVRプロジェクトを立ちあげたようです。

 

そのプロジェクトページの冒頭に載っていた文を今回引用いたしました。下のAAは僕が最初に感じた気持ちです。

 

VRプロジェクトで抜擢されたのは1期で最も人気だった女子高生の花坂結衣(はなさか ゆい)ちゃん。プレイヤーは主人公となり、結衣ちゃんとあれやこれやします。

 

技術的に特筆すべき点は、AppleのARKitを活用したポジショントラッキングの実装です。スマートフォンを用いたVRって、実は自分のいる位置がVR内で再現されないんですよね。なので、どちらかというと、VRの中にいるというよりは、のぞき窓から見ているような、すごくもやもやした気分を感じます。

 

しかし、ポジショントラッキングを実装したことにより、自分のいる位置がVR内に反映されます。つまり、結衣ちゃんがいる部屋に自分が”いる”ことになりますっ。

 

すなわち、自分は結衣ちゃんと同じ空間に、対等の存在としていられます。つまり、俺が主人公だっ! ってことになるのです!

 

このプロジェクトのリターンは、制作者側の「あんたが主人公や!」っていう気持ちを高めてくれるものとなっております。

 

賃貸契約書がついてきます。

 

可愛い女子高生がいる部屋は正真正銘あなたのものなのです。

 

春から大学生とか社会人とかで、一人暮らしをする男性諸氏。もし現実で「一人暮らしの隣人女の子と仲良し」の夢が破れたとしても、結衣ちゃんがいます!

 

・主人公=プレイヤーの図式を保つ

 

AppleのARKitによるポジショントラッキングの実装は、TGS2017で披露されたエロマンガ先生VRによって賞賛をもって迎えられました。

 

まあ、この話しはさっきもしたので、とりあえず置いておきましょう。

 

VRプロジェクトのリターンにある賃貸契約書というものですが、こういう類いのものはエロゲー業界ではお約束的なものとなっています。

 

特に、ヒロインに自分の名前を呼んでもらえて、ヒロインと恋仲になっていちゃいちゃすることを目的とするタイプのエロゲーでは、主人公=プレイヤーという図式を維持しなくては、ヒロインの愛するのは”自分”であるというプレゼンス(実在感)が剥がれ、ようわからん男と、自分が好きなヒロインがいちゃついているのを見つめるという大変もの悲しい、いや、むかつきさえするゲームとなってしまいます。

 

この主人公=プレイヤーのプレゼンスを見事保ち、なおかつヒロインが可愛いエロゲーは大変人気となります。ゲーム内での主人公の性格や言動を、想定されるプレイヤー自身の考える、「本来こういうシチュエーションのような人生だったならば、俺(=プレイヤー)はこんな人間になっていたはずだ」で想像された人格と出来る限り一致させることが重要となります。

 

こういった定石を踏んだ上で、さらに主人公=プレイヤーのプレゼンスを高めるものが、「賃貸契約書」などの”現実と二次元の境目を曖昧にし、リンクさせるアイテム”となります。

 

例をあげますと、アダルトゲームブランドSMEEの作品『ラブラブル』のファンディスク『同棲ラブラブル』では、婚姻届が特典として入れられました。

 

『ラブラブル』ではヒロインと恋仲になり、いちゃいちゃする感じの話しとなります。そのファンディング『同棲ラブラブル』では、ヒロインと同棲するところから話しがはじまります。

 

同棲のその先にあるものは、結婚でしょう。特典の婚姻届にはヒロインの名前が、ヒロインたちの筆跡で書かれており、その婚姻届にプレイヤーの名前を自ら書き足すことで、はれて、プレイヤーはヒロインと”結婚することができます”。

 

主人公=プレイヤーの図式を強固なものとし、ヒロインに恋し恋されるという状態を作り上げることが、この手のいちゃらぶ系恋愛ゲームの肝といえるでしょう。

 

・おまけ 主人公=プレイヤーの図式をかなりがっつりさせた例~新妻LOVELY×CATION VR結婚式~

 

僕がこの手の主人公=プレイヤーの図式を作り上げる、提供する形の中で、度肝を抜いたのが、hibikiworksの『新妻LOVELY×CATION』です。

 

特典ではないのですが、このメーカー、VR結婚式なるものを開催しました。 

 

http://www.hibiki-site.com/niiduma_lc/vr_event.html

 

さすがに抽選ではあったのですが、実際の結婚式場にて実際に正装に着替えるという手の込みいりっぷり。

 

ここまでやるのかというもので、本当に驚きました。

 

LOVELY×CATIONシリーズおよび系譜的に似ているPRETTY×CATIONは「ラブリーコール」システムを搭載、ヒロインから自然な形で名前を呼んでもらえるなど、元々かなり主人公=プレイヤーを意識してつくられた作品です。

 

LOVELY×CATIONシリーズによりかなり固く結ばれたヒロインとの絆を、絶対的なものにまで昇華させる手法としてVR結婚式を行ったわけです。hibikiworksこわいなあと思いました。

 

ちなみに、新妻LOVELY×CATIONではマリッジリングも作ることができました。

 

http://www.hibiki-site.com/niiduma_lc/marriage_ring.html

 

・VRギャルゲーへの転用とその際の重大な問題

 

このいちゃらぶ系恋愛ゲームにおける主人公=プレイヤーの図式はVRギャルゲーにも応用が可能でしょう。むしろ、VRギャルゲーに求められるのはやはりヒロインとのいちゃらぶが主体でしょうし。

 

ただし、VRギャルゲーにはもう一つ大事な問題があります。主人公=プレイヤーの行動が自由すぎると、ヒロインがどうしてもそれに対処できないのです。人工知能を搭載しているわけではないため、ヒロインのプレイヤーへの応答は限度があります。

 

この応答が不自然であると、主人公=プレイヤーの図式は崩れなくとも、「このヒロイン頭おかしいこと言ってる……あぁ、”キャラクター”だからか」と、創作物にとって大事な”キャラクターとは生きているものだ”という大前提が崩れてしまいます。

 

プレイヤーはキャラクターに”生きている”ことを求めています。無生物萌えの人なんてそうそういません。ヒロインが生きていて、魅力的であるためにプレイヤーはヒロインに恋をするのです。

 

その相手が感情もなく、ただセリフを喋っているだけの人形であるとプレイヤーが認識してしまうと、あらゆる実在感が崩壊します。

 

VRギャルゲーでは、ヒロインが人形になってしまわず、なおかつ、主人公=プレイヤーが”ゲームの中”だと感じさせない程度に、行動の制限をかけるといった対策が必要かと思います。

 

・VRカノジョがいまいち萌えられなかったわけ

 

これら「自分は女の子と恋愛をしている」というプレゼンスを盛大にぶち壊してしまったのが、イリュージョンの『VRカノジョ』です。

『VRカノジョ』はプレイヤーの行動が自由すぎたためか、扇風機を振り回すことができるなど、すでに”ゲームの中ではない”という認識を持たせることに失敗しました。

 

また、ヒロインの夕陽さくらちゃんは可愛いのですが、反応パターンが単調だったり、ちょっとお馬鹿すぎるところもあって、恋できませんでした。

 

一応弁護しますと、もともと、イリュージョン自体も、VRカノジョのことを恋愛ゲームとして作ったわけではないかと思います。

 

ですが、これら要因によって、VRカノジョはなんかいまいち萌えられないゲームになったのだと感じます。

 

 

・最後に

 

この記事、最初はOne Room VR化プロジェクトの紹介に留めるつもりだったのですが、いつの間にかいちゃらぶ系恋愛ゲームにおける肝だなんて、よくわからない文になってしまいました。

 

正直なところ、人工知能でうまくヒロインがプレイヤーに対応してくれれば、SFみたいな、「人工知能に恋する人間」という感じになるにしても、簡単に萌えられるゲームになるのになあと思います。

 

ストーリー性のあるエロゲーは、あくまでストーリーを見せるものであるため、主人公=プレイヤーの図式を守る必要はそこまでなく、こちらに関しては、VRエロゲーでもまだ容易につくることができると思います。

 

しかし、いちゃらぶ系VRエロゲーは、ヒロインにプレイヤーが恋した上で、ヒロイン”が”プレイヤーに恋したように見せなくてはいけません。

 

画面という行動制限のある今までのエロゲーならまだしも、空間にいるVRでは、その行動制限がプレゼンスをぶち壊しかねないものとなりかねないため、かなりの試行錯誤が必要かと思われます。

 

けれども、いつかそのような、ヒロインに恋し恋されることを身をもって体験する時代がきてほしいものです。

 

・おまけ PRETTY×CATIONのラブリーコールシステムで自我を保つ>

 

僕は記事の最後にドン引き案件をつけないといけない縛りでもあるのでしょうか。それはともかく、PRETTY×CATIONの話題になったら、この話をしなくてはと思いましたので、いれます。

 

ラブリーコールシステムでは、ヒロインに名前を呼ばれます。NEW GAMEを選択すると、その呼ばれる名前を決めるシーンとなるため、やりようによっては、ヒロインに自分の名前を連呼してもらえることができます。

 

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僕の場合、「ともくん」と「ともきくん」の二つが入っているため、これを交互に選択することで、自らの名前を呼ばれ続けるという大変素晴らしいことができます。名字とかこそあど言葉で指定される人生を歩んできたため、正直、プリチケで名前を呼ばれた回数がリアルにて名前で呼ばれた回数を軽々と超えております。

 

僕と同じく、名字やこそあど言葉で呼ばれ続けた人、自らの名前を忘れないため、自我を保つために、やってみてはいかがでしょうか。

 

僕は童貞なので希美ちゃんが好きです。